今回ご紹介するのは、宮城県の桜の名所、白石川堤一目千本桜船岡城址公園です。

私は、尾形橋上流右岸(東北本線側)の臨時駐車場に車を止めてスタートしました。公共交通機関では、JR東北本線の大河原駅および船岡駅から徒歩でアクセス可能です。

駐車場から下流に向かって歩くと末広歩道橋があり、川の真ん中から両岸の桜の絶景を見ることができます。白石川堤一目千本桜とのご対面です。川面のリフレクションで倍増する桜に圧倒されます。これから先で見られる桜の絶景への期待感が膨らみます。


写真1(2024/4/13 7:23撮影)


さらに右岸を下流へ向かって歩いていくと、対岸方向に残雪の蔵王連峰が見えてきます。右岸の桜を画面上部に配置し、対岸の桜を前景に残雪の蔵王連峰を撮影できるスポットが何カ所もあります。


写真2(2024/4/13 7:44撮影)

そのまま下流へと歩を進めると、定番撮影スポットである韮神堰(にらがみぜき)があります。みやぎ蔵王三十六景の一つに数えられる絶景地です。朝の風が弱い時間帯なら、川面へのリフレクションが美しい絶景をカメラに収めることができるかもしれません。


写真3(2024/4/13 7:54撮影)


絶景に後ろ髪を引かれながら、下流へと向かいます。そこに待ち受けていた景色はまさに桃源郷でした。桜の名所として訪れた場所でしたが、桜並木と共に花桃、ユキヤナギ、レンギョウ、水仙が咲き誇る絶景に見とれてしまいました。


写真4(2024/4/13 8:21撮影)

興奮冷めやらぬまま、先を急ぎます。桃源郷の先には、大きな歩道橋が見えます。しばた千桜橋です。そこへ上る階段が今まで歩いてきた場所の展望台になっています。桃源郷に桜並木、遠方には蔵王連峰。絶景×3=大絶景です。さすがにここを無人で撮れるはずもなく、作例は人を魔法で消してあります(笑)。



写真5(2024/4/13 8:33撮影)

しばた千桜橋の上には、多くの人が何かを待っています。実はこの橋の上は、東北本線と桜並木の撮影ポイント。一般観光客のほか、花撮りカメラマンに加え、鉄鉄道好きのカメラマンも大勢集まっています。皆さん、電車が通るシャッターチャンスを待っていたようです。
しばた千桜橋を渡ると、そのまま船岡城址公園に入れます。山本周五郎原作の大河ドラマ「樅木は残った」(1970年)の舞台となる仙台藩船岡城跡のできた公園です。ここの樅木は残った展望台からは、先ほどの東北本線を三重の桜並木と撮影できるスポットで、さらにスケール感ある景色に出会えます。


写真6(2024/4/13 8:53撮影)

船岡城址公園と言えば、桜のトンネルをくぐり抜けるように走るスロープカーが有名ですが、現在改修工事中で、2025年の桜の時期は運休が決定していますのでご注意ください。



写真7(2024/4/13 9:53撮影)

スロープカーが運休中でも、山頂の船岡平和観音像横の展望台から見る桜並木と柴田町の街並みは一見の価値があります。桜並木がしばた千桜橋より先、どこまでも続いていることが見て取れます。


写真8(2024/4/13 9:25撮影)

この日は、他にも回る予定を組んでいたため、しばた千桜橋より下流、車を止めた尾形橋より上流の桜並木を見ることは叶いませんでした。今回ご紹介できたのは、約8kmと言われる桜並木のごく一部、約2.5kmに過ぎません。全部を回るには、時間に余裕を持った計画をする必要があると思います。それでも、絶景の宝庫で、船岡城址公園から駐車場に戻る復路でもう一度、絶景を目に焼き付けつつ次の予定地へと向かいました。

写真・文/Pure



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