都内の避暑地で出会う「森の妖精」~御岳山レンゲショウマ~
この時期になると東京に日本一の花園が現れることを、ご存知でしょうか?
花園があるのは、東京都青梅市にある御岳山。ケーブルカーで登れるので山道を歩くことはほとんどなく気軽に行ける山の上の花園です。
緑の木々に覆われた林床は真夏の暑さを少し和らげてくれます。そこでひっそりと咲き乱れているのが、レンゲショウマ。
すらっと長く伸びた茎の先で、下を向いて揺れる花姿。そしてほんのり紫色に染まる上品な花弁の色。夏の風物詩といえばヒマワリですが、レンゲショウマも密かな夏の人気者です。「森の妖精」や「夏の妖精」などと称され愛されています。
よく見ると、あちらこちらで、緑の中に溶け込むように咲いています。
レンゲショウマは近畿以北の標高1000m程の場所で群生していることが多いとのこと。御岳山の標高は929m。約5万株が咲くこの群生地の規模は、日本一といわれています。他の里山でも見ることはできますが、これほどの規模で群生している場所は、人が知る限りでは他には無いそう。
レンゲショウマは日本の固有種ですので、日本でしか自生していません。東京をはじめとしたいくつかの都道府県で絶滅危惧種に登録されている貴重なお花です。
そして花言葉がまた素敵で・・・!
「伝統美」です。レンゲショウマの清楚で静かな佇まいが、日本人の美徳を物語ってくれていますね。
シルエットだけでもオーラがあります。
こちらは提灯をイメージして撮った一枚。
どこか夏祭りを連想させる風情があります。
緑に覆われた山の中。ざわざわと揺れる頭上の木々の間から。時折ひんやりと爽やかな風が吹いてきて心地よかったです。半袖では少し肌寒いくらいで、暑さを忘れてゆっくりとお花を眺めることができました。
涼しい山の中でひっそりと。美しい佇まいで迎えてくれるレンゲショウマ。機会があればぜひ会いに行ってみてくださいね!
御岳山商店組合による開花状況
写真・文/後藤有紀


